One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム

columnvol.2

睡眠は最高の美容タイム

「美肌は夜つくられる」と言われるように、睡眠中には美容と関連が深いホルモンがいろいろ分泌されています。その代表は“成長ホルモン”。睡眠中にまとまって分泌される成長ホルモンには、新陳代謝を高めて、肌のターンオーバーを促進し肌を美しく保つ働きがあります。

ターンオーバーが乱れると、自然にはがれるはずの角質がたまっていくので、肌がゴワついたり、くすみが目立つようになります。また、肌本来が持っている天然保湿成分が作られにくくなるため、肌が乾燥します。乾燥した肌はバリア機能が低下するので、紫外線などの影響を受け、さまざまなトラブルを起こしやすくなります。

成長ホルモンは傷ついた細胞を修復して、美肌や美髪を育むほか、水分を保つコラーゲンなどを生成促進する働きや、弾力性を保つヒアルロン酸などの生成を促進する働きがあります。そのほか、脂肪を分解したり、動脈の弾力を保つ作用などもある、美と健康に欠かせないマルチなホルモンです。

成長ホルモンの分泌は、ノンレム睡眠3~4段階(徐波睡眠)という深い睡眠がとれると高まります。もっとも深く眠れるのは、眠り始めの約3時間。ここでしっかり、徐波睡眠がとれることが大切です。

こういうと、3時間だけぐっすり眠ればいいと思うかもしれませんが、そうではありません。脳下垂体から分泌された成長ホルモンが、血液にのって全身にめぐる時間も必要ですから、6~8時間は眠りましょう。

また、抗酸化作用が高く、老化を防ぐ働きがあるのが“メラトニン”。体温を下げて眠りを促すホルモンとして有名ですが、実はビタミンEの2倍近い抗酸化作用があるといわれています。

不規則な生活や夜更かしなど、体内時計が狂うような生活をしていたり、夜間に明るい照明の下で過ごすとメラトニンの分泌量が減ってしまいます。メラトニンは暗さに反応して分泌されるので、帰宅後は照明を落としぎみにして過ごし(500ルクス以下)、就寝1時間前からはさらに低く150ルクス以下に、睡眠中はできるだけ暗くして、分泌を促しましょう。

肌に必要な酸素や栄養は、横たわっている睡眠中に、血液にのって体のすみずみまで運ばれます。しかし、合わない寝具や精神的なストレスなどで筋肉が緊張していると、効果は半減。眠るときには手足を温めて、体に合ったマットレスや枕、肌触りのよいシーツやパジャマを使い、緊張をほぐすことを心がけましょう。寝返りがしにくいマットレスだと、血液やリンパ液の流れが滞るうえ、途中で目覚めやすく、眠りの質が低下してしまいます。

そして、枕カバーやシーツはひんぱんに交換して清潔に保つことを心がけ、快眠美人を目指しましょう。

睡眠環境プランナー三橋 美穂Mihashi Miho

寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。全国での講演・執筆・個人相談のほか、ホテルの客室コーディネートや、寝具をはじめ睡眠関連事業のコンサルティングなども手がける。睡眠のスペシャリストとしてテレビや雑誌など多方面で活躍中。著書に「驚くほど眠りの質が良くなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。

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