One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム

columnvol.4

毎日の睡眠でストレスケアを

新年度が始まる4月は、部署の移動や転勤、入学など、環境が大きく変わる人が多い季節です。柔軟性の高い人でも、新しい環境に慣れるまでは、知らず知らずのうちにストレスをため込んでいるもの。心の緊張は筋肉も緊張させて、熟睡に必要な深部体温が下がりにくくなります。熟睡できずにストレスが解消されないままだと、いつの間にか不眠につながってしまうことも。

睡眠が十分にとれないと、体がだるくなったり頭がボンヤリするだけでなく、生活習慣病のリスクが高くなることもわかっています。高血圧、脳卒中、心疾患、肥満、がん、糖尿病、動脈
硬化など、すべて睡眠と関連していると報告されています。

最近では、不眠や睡眠不足が認知症につながることもわかってき
ました。認知症と関連する脳の老廃物(アミロイドβ)は、睡眠中に除去されるからです。睡眠に入ると脳細胞が縮んで、血管の外壁にすき間ができ、そこから老廃物が流れていきます。人間の体ってすごいですね。

また、不眠や睡眠不足になると、感情のコントロールがしにくくなるので、ついイライラして身近な人に当たってしまうことも。アメリカの研究では、睡眠不足になるとカップルはけんかしやすくなると報告されています。

さらに、摂食ホルモンのバランスが崩れて太りやすくなったり、成長ホルモンの分泌が減って肌が荒れたり、老化が進んだりと、よいことは一つもありません。睡眠は生きる根幹ともいえるでしょう。

適度なストレスはやる気を高めて生活にハリが生まれますが、過剰なストレスをため過ぎないように、ぜひ毎日の睡眠を大切にしてください。ストレス過多なときは呼吸が浅くなっているので、ベッドに入ったら深呼吸をしてみましょう。

おすすめは、アメリカの著名な医学博士、アンドルー・ワイル氏が推奨する「4・7・8呼吸法」です。鼻から息を吸う(4秒)→息を止める(7秒)→口から息を吐く(8秒)。これを4~8回繰り返してみてください。いったん息を止めると、そのあと体の力がしっかり抜けるのを感じられるでしょう。とてもリラックス効果の高い呼吸法です。

深い呼吸で体がゆるんだら、快適なベッドで朝までぐっすり。毎日の睡眠でストレスケアをして、新しい環境でも持てる力を発揮できますように。

睡眠環境プランナー三橋 美穂Mihashi Miho

寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。全国での講演・執筆・個人相談のほか、ホテルの客室コーディネートや、寝具をはじめ睡眠関連事業のコンサルティングなども手がける。睡眠のスペシャリストとしてテレビや雑誌など多方面で活躍中。著書に「驚くほど眠りの質が良くなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。

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