One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム

columnvol.9

睡眠で秋バテ・9月病を防ぎましょう

9月になって日中の暑さがやわらぎ、過ごしやすくなってきました。それなのに、体のだるさや、意欲の低下、食欲不振、肩こり、頭痛などがある場合、それはいわゆる“秋バテ”かもしれません。夏の暑さで体力を消耗している中で、一日の気温差を調整したり、台風による気圧の変化などに対応しているうちに、自律神経の働きが低下して、さまざまな不調が引き起こります。

こういうときこそよい睡眠をとって、自律神経を休ませたり、免疫力を高めることが大切です。体を横たえて眠っているときは、重力の影響から解放されて、骨髄で新しい血液がつくられています。

秋バテ状態に、仕事や人間関係などのストレスが加わると、9月病になることも。気分が落ち込んだり、疲労感や不安感が強くなり、無気力になってくるのが特徴です。

そうなると当然、睡眠にも影響がでてきます。寝つきが悪くなったり、眠りが浅くて途中で何度も目を覚ます、朝早くから目が覚めてしまうなどの、不眠症状が現れます。逆にどれだけ眠っても眠気がとれない、過眠状態になることもあります。

予防のために心がけたいのは、睡眠の「質(睡眠の深さ)」、「量(適切な睡眠時間)」、「リズム(整った体内時計)」です。

質を高めるためには、夕方以降にうたた寝をしないこと、就寝前にブルーライトやカフェイン・アルコールを避けること、ぬるめの入浴、体にあったマットレスや枕を使う、寝室を清潔に保つことを心がけてください。

睡眠時間が短いと脳機能が回復しません。また睡眠時間が長すぎることが、眠りを浅くしていることもあります。6~8時間で最適な睡眠時間をみつけてください。

リズムは、まず就寝・起床時刻を一定にすること。そして、起床後に太陽光を浴びて朝食をとると、体内時計が整います。食事や入浴、運動の時間も揃えてリズミカルな生活を送りましょう。

最後に、まだ夏物のパジャマや寝具で眠っている人は、そろそろ秋支度を。9月になったらパジャマは長袖長ズボンに替え、足下にケットを1枚用意しておきましょう。明け方に冷えを感じたらサッと掛けられるようにしておくことが、寝冷えを防ぐコツです。

不安定になる季節の変わり目を、よい睡眠で乗りきりましょう。

睡眠環境プランナー三橋 美穂Mihashi Miho

寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。全国での講演・執筆・個人相談のほか、ホテルの客室コーディネートや、寝具をはじめ睡眠関連事業のコンサルティングなども手がける。睡眠のスペシャリストとしてテレビや雑誌など多方面で活躍中。著書に「驚くほど眠りの質が良くなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。

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