One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム

columnvol.10

女性にも多い!いびきの悩み解消法

いびきは太っている中年男性の悩みかといえば、それだけではありません。実は小顔の女性にも、意外と当てはまるのです。

いびきのメカニズムはこうです。

あお向けに寝ると重力で舌のつけ根が喉の奥の方へ下がり、気道が狭くなります。この狭いところを呼吸によって空気が流れると、粘膜が振動して音が出ます。これが「いびき」で、いびきの小さいのが「寝息」です。

小顔の人は顎の骨格が小さく、下顎が上顎より引っ込んでいる
ことが多いので、舌が顎の中に収まらない状況になります。す
ると気道が圧迫されて、いびきを生じるのです。

大きいいびきをかきながら、途中で呼吸が止まってしまう病気を「睡眠時無呼吸症候群」をいいます。脳に酸素が行き渡らないため起床時に倦怠感があり、日中に我慢できない眠気に襲われるのが特徴です。さらに高血圧や糖尿病、心臓病、脳卒中などのリスクを高めることもわかっています。

睡眠時無呼吸症候群は加齢によって増えていきますが、海外の疫学調査によると、50歳以上では男女の割合はほぼ等しいとされています。閉経後に女性ホルモンのプロゲステロンが減ると、筋肉のハリがなくなってきて、気道が狭くなるからです。

軽いいびきなら、まず枕の高さを合わせてみてください。首がスッと伸びて呼吸しやすい枕を選ぶと、多くの人が改善されます。

加齢によるいびきなら、舌回し体操がおすすめです。口を軽く閉じた状態で、口の周りを内側から、舌先でプッシュしながらゆっくり回します。左回り2回、右回り2回を1セットとして、朝昼晩にそれぞれ3セット以上行いましょう。舌を回すだけの簡単な方法ですが、いびきのほかに、二重あご・ほうれい線・顔のゆがみなどの効果も期待できます。

いびきがひどい場合は、横向きか、うつ伏せの姿勢で眠りましょう。あお向けの姿勢は、気道が狭くなりやすいからです。ウェストポーチをして、バッグが背中側にくるようにして寝ると、あお向けで寝るのは苦しいため、自然と横向きで眠ることができます。

それでも効果がなく、日中の眠気に悩まされる場合は、早めに専門医を受診しましょう。また、お酒を飲むと筋肉が緩むので、いびきを生じやすくなりますからご注意を。

睡眠環境プランナー三橋 美穂Mihashi Miho

寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。全国での講演・執筆・個人相談のほか、ホテルの客室コーディネートや、寝具をはじめ睡眠関連事業のコンサルティングなども手がける。睡眠のスペシャリストとしてテレビや雑誌など多方面で活躍中。著書に「驚くほど眠りの質が良くなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。

[Webサイト] http://sleepeace.com/
[ブログ] http://mmmiho.blog27.fc2.com/
[Twitter] @384miho