One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム

columnvol.16

ダイエットに成功したければ、まず睡眠!

ダイエットを試みても、なかなか成功しない…。
それは、あなたの意志が弱いのではなく、睡眠に問題があるのかもしれません。さまざまな研究から、睡眠不足になると太りやすくなり、ダイエットの効果がでにくくなることがわかっています。

スタンフォード大学の調査では、平均睡眠時間が5時間の人は、8時間の人に比べて食欲を増進するホルモンの「グレリン」が増え、満腹感を脳に伝えて食欲の抑制をはかるホルモンの「レプチン」が減少することがわかりました。「レプチン」にはエネルギー消費を高める働きもあるのですが、それが抑制され、脂肪をため込みやすい状態にもなったそうです。したがって、睡眠時間が少ない人は、ダイエットの効果もでにくく、肥満指数をあらわすBMI値が高いという結果が出ました。

さらに、シカゴ大学で行われた実験では、睡眠時間が短いと、野菜や果物よりも、ケーキやキャンディ、ポテトチップス、パンなどといった、高カロリーで高炭水化物に対する食欲が、33~45%も増加したそうです。食欲が抑えきれなくなるだけでなく、太りやすい食べ物を好み、ダイエットどころか、体重増加に拍車をかける結果となりました。

寝始めの深い睡眠中に多量に分泌される成長ホルモンは、肌を再生させるだけでなく、脂肪を分解する作用があり、抗肥満ホルモンとも呼ばれます。ぐっすり眠って成長ホルモンをたくさん分泌させることが、ダイエットにもつながっているのです。

また、抗ストレスホルモンと呼ばれ、明け方に分泌が高まるコルチゾール。睡眠中は、外からエネルギーを補給することができないので、コルチゾールが体内に蓄えられたグリコーゲンや、脂肪を分解して、エネルギーに変えます。しかし、夜遅くに栄養を摂ると、エネルギーをつくる必要がなくなり、蓄積された脂肪が使われず、太る要因となってしまいます。したがって、ダイエットには夕食を就寝3時間前までにすますことが効果的です。

ぐっすり眠ってホルモンバランスを正常に保つことが、ダイエットの基盤。多くの人は7~8時間の睡眠を必要としています。就寝前にはリラックスを心がけ、快適な睡眠環境でしっかり眠ると、気持ちも前向きになります。睡眠を味方につけて、あなたのダイエットが成功することを願っています。

睡眠環境プランナー三橋 美穂Mihashi Miho

寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。全国での講演・執筆・個人相談のほか、ホテルの客室コーディネートや、寝具をはじめ睡眠関連事業のコンサルティングなども手がける。睡眠のスペシャリストとしてテレビや雑誌など多方面で活躍中。著書に「驚くほど眠りの質が良くなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。

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