One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム One Point Advice 睡眠環境プランナー 三橋先生の睡眠コラム

columnvol.18

赤ちゃんの睡眠環境の整え方

生まれて間もない赤ちゃんは、外の環境に慣れなくて不安なものです。ママのお腹の中と近い環境をつくるようにすると、安心して眠れます。おくるみでピッタリ包んだり(足は自由に動かせるようにして)、ゆらゆらと羊水に浮かんでいるように優しく揺らしてみましょう。

昔のテレビにみられるホワイトノイズ(通称:砂の嵐)は、ママの体の中を流れる血液の音に似ているので、赤ちゃんがすやすや眠ると評判です。赤ちゃんの睡眠音楽用に販売されているCDには、胎内音が収録されているものもあるので活用してみてください。

赤ちゃんのマットレス(敷き布団)は、体が沈み込まない「硬め」が基本です。赤ちゃんの柔らかな骨を保護するためと、うつぶせ時の窒息を防ぐためです。マットレスの上には、防水シーツ、シーツの順に重ねます。さらにシーツの上にバスタオルを敷いておくと、汚れたときに簡単に取り変えられるので便利です。

枕は寝返りができるようになるまで不要です。最初はフェイスタオルを四つ折りにしたもの、歩くようになったらバスタオルを四つ折りにしたものを使ってみてください。小学校に上がるまでは、枕でなくてもバスタオルの厚みを少し増していく程度で十分です。ふんわりした高い枕を使うことで、かえって猫背を助長することがありますから気をつけてください。

掛け布団は汚れやアレルギーのことを考えると、やはり洗えるポリエステル綿が使いやすいでしょう。赤ちゃんの肌は敏感でかぶれやすいので、肌に触れるところは、綿やシルクなどの天然素材がおすすめです。とくにガーゼはやわらかくて吸湿性もよいので、寝具やスリーパーに向いています。ガーゼケットが一枚あると便利ですし、毛布を使う場合も汚れ防止にガーゼの毛布用カバーをかけるとよいでしょう。

寝室の温度は外気との差が5度以内を目安に、夏は25度前後、冬は20度くらいに調整しましょう。湿度は一年を通して50~60%が快適です。

赤ちゃんの体温は高めなので、大人より上掛けは少なめで大丈夫です。ただし、体温調整機能が未熟なので、温度や湿度の変化に適応しにくいもの。ときどき首の後ろや背中を触って汗ばんでいないか、足先が冷えていないか確認しましょう。

清潔で快適な睡眠環境で、赤ちゃんがすくすく元気に育つことを願っています。

※参考文献『赤ちゃんとママがぐっすり眠れる本』(リベラル社)

睡眠環境プランナー三橋 美穂Mihashi Miho

寝具メーカーの研究開発部長を経て2003年に独立。全国での講演・執筆・個人相談のほか、ホテルの客室コーディネートや、寝具をはじめ睡眠関連事業のコンサルティングなども手がける。睡眠のスペシャリストとしてテレビや雑誌など多方面で活躍中。著書に「驚くほど眠りの質が良くなる 睡眠メソッド100」(かんき出版)ほか多数。

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